がんばるということ

おはようございます。筆者です。
今回はタイトル通り、がんばるということ。
これは単純であり、難しくもあるということ。

ある一人の国王がいました
大国ではないものの、その国は平和でした
国王がとても優しかったのです
国王は国民のことを大事にしており、暇を見つけては国民に寄り添い、時に優しく、時におちゃらけて国民と共にありました
国民もみんな、国王のことが大好きで、仲良く穏やかに過ごしていました
国王は国民のことを思い、忙しい中でも国民のそばにいました
そんな時間がどんどん大きくなり、評判も広がり、国王の仕事が増えていきました
それでも国王は国民第一を貫き、国民のことを思い続けました
しかしある日、国王は倒れました
疲労です
国王が負担する仕事、そして国民とのふれあいが許容範囲を越えてしまいました
国民は心配し、休養をとるようお願いをしました

国民は国王のことが大好きです
国民は国王のことが心配です
それは国民一人一人がそうであり、優しくされた分優しさをお返ししたり、励ましの手紙を書いたり、教会でお祈りをしたり、隣国まで医者を探しに行った者もいました
それはすべて、国王のことが大好きな国民が、それぞれ思い思いに国王のためにできることを追及した結果でした
ついには隣国の国王に助けてくれと懇願するものも現れました
さすがの国王も隣国に迷惑はかけれない、自分は大丈夫だからと、初めて国民の善意を拒否しました

国王が大好きな国民は、国王を困らせた国民を非難しました
それもこれも国王の気持ちを考えた結果です
国王は大丈夫だ!余計な心配はかえって国王を困らせる
国王の気持ち考えろ、お前は国王の親にでもなったつもりか


国王は国民が大好きです
国民は国王が大好きです
でも、国民は国民をどう思っているかわかりません
国民が好きなのは国王です
さてどうなるでしょう?


人はそれぞれ個性というものがあります
そして、膨大な愛は、膨大な憎しみに変わることがあります


そこで、タイトルに戻ります
がんばるということ
何をがんばるかはおいといて、自分の為にがんばることはいいのですが、他人のためにがんばることは、時にあらぬ所に弊害がおき、他人のためにがんばった結果、他人が不幸になることなんてざらにあります
それは一度狂うと、元通りにならなくなります
それでも他人のためにがんばりますか?

一度きりの人生、自分の為にがんばりましょうよ
それで失敗しても、困るのは自分だけなんだから